創作漫画さらっとリーマン!
提出期限ぎりぎりになって、急に方針を変えた上杉。
確認する間もなく送信されたデータは、重要な部分をとんでもなく間違えた状態であった。
しかし上杉は期限内に提出した安堵感から、そのまま飲みに行ってしまう。
一方で、社内にいた営業部の新藤は送信された査定書を確認していた。
査定書のあまりにも相場から、かけ離れた賃料設定に不安を抱く新藤。
第32話 葛藤する新藤
本来上杉は平均賃料を30,000円に設定していた。これは新藤が考えていた数字とほぼ同水準。
このまま提出していれば、なんの問題も無かったはずだが、事もあろうにプロジェクトの失敗の責任を恐れるあまり、提出期限直前になって、わざと低い数字に打ち替えようと考えてしまう。
しかし慌てた上杉は、修正するはずの賃料の数字を打ち損じてしまう。
それに気付かずデータを送信してしまったのだ。
しかも打ち損じた数字は一桁間違え100,000円としていた。
低くするどころか、逆に当初設定した賃料の、3倍も高く変更してしまったのだ。
上杉は、まったくこの事態に気付いていない。
来週月曜日には、田山社長が査定書に記載された莫大な収支予想を真に受けて、プロジェクトを決定してしまう可能性が濃厚!
今なら修正するも事も可能だが…
いち早く異変に気付いた営業部の新藤は、すぐに上杉に確認を取ろうとする。
しかし当の上杉は茶屋と打ち上げ中。
すでにベロンベロンの状態なため、着信すら気づかない。
査定書に設定された規格外な平均賃料の根拠が掴めず葛藤する新藤。
きっと上杉には万人の想像を凌駕する秘策があるに違いない。
新藤は、そう信じることにしたのだが。
しかし現実は…
間違えた賃料設定を提出してしまっている!!
あれ、これはさらっとリーマンの掲載史上最大のピンチ?
打ち上げしてる場合では、ないような!?
to be continued